『あなたに犬がそばにいた夏』短歌 岡野大嗣 写真 佐内正史

装幀:佐々木暁
発行:ナナロク社
B6判変型/並製/160ページ/オールカラー


岡野さんの短歌とたくさんの佐内さんの写真で構成されています。2023年と24年の夏の大阪、2年をかけてつくった短歌102首と写真42枚とのこと。

造本は180度本が開くコデックス装。ページまたぎの写真もばっちり見えます!
佐内さんの写真は少し黄色味がかった用紙に印刷され、昭和の夏の風景ようなどこか懐かしく切ない感じがします。個人的に住宅街、商店街など道の写真が好きです。懐かしい誰かに偶然会えそうなそんな感じがします。

岡野さんの短歌は作中にたくさん挿し込まれている写真とどこかつながりがありそうでなさそうな感じの夏の風景や思い出を歌にのせています。個人的に好きな短歌は、
“おやすみを交わすにはまだ明るくて窓辺のイートインで街を見る” です。

カバー

表1

タイトルや著者名もなく写真だけの表1。かなり薄い用紙を使われています。色褪せた感じの写真をたっぷりと白の余白を取り配置。まるで夏に撮ったお気に入りの写真を自宅のプリンターで印刷したかのような素人感を出すプロのお仕事。親しみやすさ、温もり、懐かしさを感じます
帯付き
カバーに用いるにはかなり薄い用紙。自宅にありそうな用紙をあえて選ばれています
帯も同じコンセプトでしょう

表4

タイトル・著者名は表4側に記載されています
帯付き。本書に犬は出てきません。誰かにとっての大切な犬のように、

背表紙

帯付き

表紙

表と裏ともなにも書かれていない表紙
写真がたくさん掲載されているのでコデックス装を採用されています
160ページ10折の束がバッチリ見えるのが萌えポイント!

本文

総扉
写真ページ。黄色味がかった用紙に印刷された夏の写真は記憶の中の思い出の1ページのよう
岡野さんの短歌
岡野さんの短歌
ページまたぎの写真もしっかりと見えます!
180度開くコデックス装
ところどころ見られる綴じ糸がコデックス装の萌えポイント2!
個人的なお気に入り写真
最後に岡野さんと佐内さん、それぞれの短い思い出が綴られています
プロフィールページ
奥付ページ
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