装幀:佐野裕哉
発行:書肆侃侃房
四六判変形/上製/208ページ/モノクロ
“眼の奥に錆びた秤が一つあり泣けばわずかに揺れる音する”
『悪友』で熱烈な支持を集める著者の、無二の進化を遂げた渾身の第二歌集。
【収録歌より】
銀漢に表裏があれば手触りは違うのだろう 指輪を外す
百合のように俯き帽子脱ぐときに胸に迫りぬ破約の歴史
額縁を焼(く)べてきたかのような貌ゆっくり上げてただいまと言う
ボトルシップの底に小さな海がある 語彙がないから恋になるだけ
ヘアバームのくらいにおいだ泣くのなら最初の一粒から見ていたい
栞がついていて、江戸雪さん、黒瀬珂瀾さん、水原紫苑さんが収録されている歌について語られています
カバー
表1




表4


背表紙


表紙



本文









