【素敵な装幀】星の嵌め殺し/川野芽生

歌人の川野芽生さんの第一歌集『Lilith』に続く第二歌集『星の嵌め殺し』。神話やファンタジーの言葉がいたるところに使われ、各部タイトル「鏡と神々、銀狼と春雷」「航行と葬送」「繻子と修羅、薔薇と綺羅」のように美しい言葉遊びがされていますが、しかし冒頭一首目から「凍星よわれは怒りを冠に鏤めてこの曠野をあゆむ」と、ジェンダーへの怒りが読まれる激しさがあります。

[表1]装幀デザインは花山周子さん。紫を基調した花模様と白いレース模様にラメが散らしてありクラシックな意匠がとても素敵です。

カバーに使われている用紙。布のような用紙を使っていることで花やレースが刺繍されているかのように見えます。
帯には葉っぱ模様の用紙が使われています
表4
背表紙
表紙
別丁扉
総扉と別丁扉の裏面。別丁扉にも葉っぱ柄の用紙が使われています
本文

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