【素敵な装幀】くもをさがす/西加奈子

小説家の西加奈子さん初のノンフィクション。2023年4月発売。装画は画家でもあるご自身が描かれています。

2021年コロナ禍の中、西加奈子さんご自身が移住先のカナダで癌になり治療、寛解していく8ヶ月を綴ったノンフィクション。

胸に小さなシコリを見つけ病院に行くと癌と宣告されます。コロナ禍で日本に戻ることが難しいこともあり彼女はカナダで治療をすることを決断します。
そして英語が堪能ではない中で治療方法や薬、病院のシステムの違いを理解し、文化の違いに順応し、抗がん剤使用そして手術という命がけの治療を行いました。

装画は画家でもある著者ご自身。雲と蜘蛛が描かれています。蜘蛛は見護ってくれる存在として作中に登場します。おそらく著者の手書き文字のタイトルは味わいがあり白、黒、赤、紫を使われています。作中のどこかほんわかした西加奈子さんの雰囲気にぴったりです。また蜘蛛が描かれているのですが決して怖くないイメージになっています。デザインは鈴木成一デザイン室さん。
カバーは幸せの色の黄色。帯も薄い黄色。帯の用紙は色上質のレモン色でしょうか。カバーはヴァンヌーボ系の手触りの良い紙です。
表紙です。MAMAと書かれた絵は子どものS君作でしょうか。
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