『縄 緊縛師・奈加あきらと縛られる女たち』花房観音

装幀:伊藤信久

並製本・四六判。半透明なカバー用紙を使われていて下地の表紙のイラストが透けて見えます。表紙のイラストは帯の構図を真似た浮世絵で、餓鬼のようなじいさんが縛り上げた女性を見下ろしています。本文の造りはコデックス装を採用されており、むき出しの赤い綴糸はまさに“縄”というテーマにこれ以上ないほどぴったりです!全体的に装幀自体が一つの作品と言えるほど美しく、“緊縛師・奈加あきらの半生と命懸けで究極の愛を魅せる美しき女たち”という芸術的な内容を表現されていると感じました

カバー

表1

半透明なカバー用紙。表紙に描かれている浮世絵のイラストが透けて見えます
半透明のカバー用紙
帯付き。光沢のあるコート紙。緊縛師・奈加あきら氏が縛り上げた女性を見下ろしています。「死ぬか、死なんか」

表4

表4側も下地の浮世絵が透けてみえます
帯付き。奈加氏が女性を見下ろしていると思いましたが、帯を広げてみると実は…

背表紙

赤い綴糸がうっすらと見えます
帯付き

表紙

表1側。表紙には浮世絵が描かれています。餓鬼のようなじいさんが縛り上げた女性を見下ろしています
表4側。ナイフを研ぐじいさん。表1と表4で1枚の絵になっており、女性を見下ろしていると思ったが実は…
コデックス装。むきだしの赤い綴糸は“縄”というテーマにこれ以上ないほどぴったり
赤い綴糸のコデックス装がかっこいい
本文を開くと、ときどき赤い綴糸がみえます

本文

本文はモノクロですが、冒頭はフルカラーの写真を使われています。コデックス装なので写真がばっちり見える180度開きです!

冒頭の写真(1P〜16P目)
総扉(17P目)
序章(20P目〜)
目次(32P目〜)
章扉(35P目)
本文基本レイアウト(36P目〜)
本文基本レイアウト(38P目〜)
あとがき

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