装幀:名久井直子
上製本・四六判変形(115x188mm)
人と人を結ぶ糸は永遠だ、って錯覚してしまうのはなぜだろう。
人々の消えゆく言葉と記憶を書き留める、『砂丘律』『千夜曳獏』に続くコンセプチュアルな歌集。戦争体験者への取材に基づく連作「つぐ」や、尾張藩主の御巡覧と伴走した「知多廻行録」を含む265首を収録。
—あなたは僕の幽霊に、僕はあなたの幽霊に、雪の手紙を書いていたんだ
—言葉ってすっごく永く香るから いま潮風に手帳ふくらむ
—伝えねば、否、伝わるような苦痛であってたまるかの、花、渡さねば
表紙
表1






表4


背表紙


本文












