『歌集 koro』榊原紘

装幀:佐野裕哉
発行:書肆侃侃房
四六判変形/上製/208ページ/モノクロ


“眼の奥に錆びた秤が一つあり泣けばわずかに揺れる音する”

『悪友』で熱烈な支持を集める著者の、無二の進化を遂げた渾身の第二歌集。

【収録歌より】
銀漢に表裏があれば手触りは違うのだろう 指輪を外す
百合のように俯き帽子脱ぐときに胸に迫りぬ破約の歴史
額縁を焼(く)べてきたかのような貌ゆっくり上げてただいまと言う
ボトルシップの底に小さな海がある 語彙がないから恋になるだけ
ヘアバームのくらいにおいだ泣くのなら最初の一粒から見ていたい

栞がついていて、江戸雪さん、黒瀬珂瀾さん、水原紫苑さんが収録されている歌について語られています

カバー

表1

カバーには縦にスリットが入っていて下の表紙の鮮やかな赤が見えるというとても凝ったデザイン。黒いカバー用紙に筆を引いたようなデザインがうっすらと見えるのがさり気なくて素敵です!タイトルや著者名にはシルバーのインクが使われています
スリットが入って下の鮮やかな赤が見える素敵なデザインです!
帯付き。ザラザラした凹凸のある用紙にロウ引きしたような感じで表面はしっとりとしたツヤのある手触りになっています。インクは黒1色を使われています

表4

カバーの表4側には何も書かれていません。ここでもこだわりが見えます
帯付き。書誌データは帯に配置されています

背表紙

帯付き

表紙

表1側。目を引くとても鮮やかな赤にうっすらと模様が入っています
表4側
表紙の背表紙

本文

が付属されています。江戸雪さん、黒瀬珂瀾さん、水原紫苑さんが収録されている歌について語られていて興味深いです
見返し用紙と別丁扉。別丁扉は本文よりも明るく白い用紙が使われています
見返し用紙も表紙と同じく鮮やかな赤です
目次扉
目次
短歌ページ(8P目〜)
短歌ページ
あとがき

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